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メッキとは?
英語では“plating”という。 化学的、電気的な反応によって、被処理物に金属を析出(注1)させることです。
広義には湿式めっきのほか、蒸着、スパッタ、溶射、はんだ被覆など乾式めっきも含まれます。
注1:(析出 precipitation)= 固溶体から異相の結晶が分離成長する現象 |
アルマイトとは?
アルミニウムの陽極酸化皮膜のことを一般的にアルマイトと呼びます。
タフラム、バッカルはアルマイトの一種といえます。 |
無電解メッキとは?
電気分解ではなく化学的に行うメッキのことを無電解メッキと呼びます。
無電解メッキは金属はもちろんのこと導電性の無いプラスチックなどにもメッキできます。
アルバックテクノ(株)では、アルミを除く金属系の無電解ニッケルメッキを生産しています。
ニダックスも無電解ニッケルメッキの一種といえます。 |
タフラムとは?
タフラムはアルバックテクノ株式会社の登録商標です。
米国GENERAL MAGNAPLATE CORP. が、開発した硬質アルマイトとフッ素樹脂を組み合わせた表面処理です。
(株)アルバックが技術導入し、アルバックテクノ(株)が日本で最初に商品化しました。
General Magnaplate Corp.
LICENSEES OVERSEAS:
Ulvac Techno, Ltd., Japan |
タフラムで発色の指定はできますか?
タフラム処理は硬質アルマイト処理による自然発色のため、発色の指定はできません。
皮膜の色を左右する要因として、材質・膜厚・熱処理があります。
同じ履歴の材質で膜厚が同じであれば、似た色になります。 |
溶接した部品をタフラムした場合どうなりますか?
溶接した部分にタフラム処理を施すと、溶接によって熱が加わった部分は、熱が加わっていない部分に比べ色が薄くなります。
また溶接時に他材質を使用していることがあれば色が変化します。 |
タフラムは硬質アルマイトより硬くなりますか?
硬質アルマイトと同じ硬さです。
タフラムとは硬質アルマイトにフッ素樹脂を複合させたものです。フッ素樹脂を複合させてもベース膜の硬質アルマイトは硬くなりません。タフラムはフッ素樹脂を複合させたことにより滑り性(自己潤滑性)が発揮され、相手が滑ってくれることによる自己保護作用で耐磨耗性の向上が期待されます。 |
タフラム後に素材の面粗度は維持できますか?
若干ですが面粗度は悪くなります。
タフラムのベース膜は硬質アルマイトです。鍍金(メッキ)の場合はニッケルあるいはクロムなりを析出させるため、表層の皮膜が一番新しい皮膜です。しかし、硬質アルマイトの場合は低温の硫酸浴中で陽極酸化反応にてアルミを酸化アルミに変化させることにより成膜します。
この陽極酸化反応は皮膜の最下層にて行われています。つまり硬質アルマイトで一番新しい皮膜は最下層であり、表層の皮膜は最初に成膜された皮膜が押し上げられてきたものといえます。つまり、表層の皮膜は硫酸浴にもっとも長く触れている部分であるため面が荒れてしまいます。俗に面粗度1Sが3S程度になるといわれています。しかし、成膜後にバフ研磨等をすることにより面粗度を向上させることができます。部品の製作時に面粗度を要求値にしておくことは重要です。
タフラム皮膜「バフ研磨時面粗度比較テータ」→ |
タフラムに適した材質は何ですか?
ほとんどのアルミ材に成膜することが可能です。
しかし、材質によっては成膜しにくいものがあります。銅(Cu)の含有量が多いジュラルミン系は、硬質アルマイトの成膜時に溶けやすい材質といえます。また、珪素(Si)の含有量の多い鋳物やダイキャストの場合は良好な皮膜が得にくい材質といえます。詳しくはタフラム処理材質別特性表をご覧ください。
タフラム処理母材別特性表→ |
タフラムの剥離再処理は可能ですか。
可能です。
剥離再処理する場合は、硬質アルマイトを薬液で溶かして地金を出してから再処理すれば可能です。しかし、タフラムのベース膜である硬質アルマイトは皮膜の半分強が素材に食い込んでいます。故に剥離をすると素材が痩せてしまいます。この状態で再成膜をしても寸法が足らなくなってしまいますので、精密部品には不向きと言えます。また、面が荒れてしまいますので、面粗度を要求する部品は剥離後に再研磨を必要とする場合があります。 |
タフラム処理済み品を追加工したのですが、再処理方法に関して教えてください。
追加工した部分にだけ再成膜することは可能です。
追加工した部位の地金が出ていることと、ラッキング(品物をつかむ事)時に追加工部と通電を確保できることが条件となります。タフラムの皮膜は絶縁膜であるため、再成膜するにはラッキング部と再処理部との間に通電を確保する必要があります。品物によっては再成膜が難しい場合もあります。また、既存の皮膜に染みがでやすいこともご承知おきください。事前に詳しい打ち合わせをお願いいたします。 |
タフラムはどこでできますか。
| アルバックテクノ株式会社、アルバック九州株式会社だけが処理できます。 |
ニダックスとは?
ニダックスはアルバックテクノ株式会社の登録商標です。
米国GENERAL MAGNAPLATE CORP. が開発した無電解ニッケルメッキとフッ素樹脂を組み合わせた表面処理です。
日本国内ではアルバックテクノ(株)のみが処理しています。 |
ろう付けした部品でもニダックスできますか?
ろう付けした部品でもニダックス処理はできます。
しかし剥離する場合、強酸または強アルカリを用いるため、ろう付けした部分が溶けてしまう可能性があります。注意してください。 |
ニフグリップとは?
ニフグリップはアルバックテクノ株式会社の登録商標です。
アルバックテクノ(株)が開発した滑り性、離型性を重視した表面処理です。
成型金型向けなどに使えるように無電解ニッケルメッキにフッ素樹脂を共析させたものです。
アルミを除く金属系の部品に対応できます。 |
ニダックス、ニフグリップでマスキング(メッキをつけない場所)を指定できますか?
ニダックス、ニフグリップ処理は基本的にマスキングができません。処理液の温度が非常に高温のため、面へのテープマスキングでも粘着力がもたず、もれてしまいます。穴(キリ、ネジ、リーマー)であればマスキングは可能ですが、大きさが約 30までとなります。 |
バッカルとは?
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バッカルはアルバックテクノ株式会社の登録商標です。
アルバックテクノ(株)が親会社で真空装置メーカーの(株)アルバックと、共同開発した真空装置用の耐腐食皮膜です。
繰り返しの加熱後もクラックの発生が極めて少なく、硫酸系(-SAL)と蓚酸系(-OX)のアルマイトです。
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