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  鉄、ステンレスおよび銅合金などの
表面加工に最適!
NEDOX(ニダックス)処理とは鉄・ステンレスおよび銅合金に対して、無電解ニッケルをベースとし、この粒子状に析出させた無電解ニッケルにフッ素樹脂を複合させた表面処理です。
NEDOX(ニダックス)処理は、高硬度で耐摩耗性・滑り性・かじり防止・非粘着性・耐候性・耐油性等に優れ、極めて滑らかでしかも、硬い表面を持ち、母材との密着力にも優れた高機能複合膜を得る表面処理技術です。
NEDOX(ニダックス)皮膜は、均一でつきまわり性が良いため、寸法精度が要求される部品にも対応が可能です。
このような優れた特長を持つニダックス処理は、幅広い分野に応用され、多くの製品・部品に使用されています。

NEDOX(ニダックス)皮膜イメージモデル図
粒子状に析出したNi-P Ni-Pが拡大
自己触媒反応
フッ素樹脂粒子が
表層に付着
付着したフッ素樹脂粒子は熱処理で複合化
NEDOX(ニダックス)皮膜は、粒子状に析出したNi-Pの多孔性皮膜にフッ素樹脂を複合させたものです。Ni-Pが機械荷重を支え、Ni-Pの粒子間に存在するフッ素樹脂が特性を発揮することにより、高機能複合膜として作用します。

特 長

NEDOX(ニダックス)は、硬くて滑らかな表面特性があります。

適用材質
鉄・ステンレスおよび銅合金に適応可能。
熱処理工程で400℃の焼成を行うため、焼戻し温度がニダックスの熱処理温度(400℃)より低い材質や、アルミ青銅のように高い熱に弱い材質の使用には十分注意してください。
      NEDOX(ニダックス)処理時注意材料 熱処理温度・材質確認表→

膜厚
NEDOX(ニダックス)皮膜の厚さは、通常5〜20の範囲です。
処理膜厚は、使用目的によって決定します。

寸法精度
NEDOX(ニダックス)皮膜は、エッヂ部に厚く付着することがなく、つきまわり性が良好なため、精密部品に有効です。

NEDOX(ニダックス)皮膜のつきまわり性
ニダックス処理
クロームメッキ

寸法精度が要求される部品については、図面にて打ち合わせを行った上、±2.5の範囲で微量調整が可能です。

摩擦係数と表面粗度
フッ素樹脂の特性により、膜の表面が滑りやすくなり、静摩擦係数と動摩擦係数の差が少なくなります。
したがって、スティックスリップ(始動時の抵抗が動き出した後の抵抗より大きいために生ずるギクシャクした動き)を最小限に抑えられます。
表面粗さは、NEDOX(ニダックス)処理前の素地面の加工精度が処理後もそのまま表面精度に反映されます。
処理後も平滑な表面を得る場合は、処理前の素地面の平滑仕上度を高めてから処理します。
処理前に母材表面を梨地(GBB処理)にすることにより、よりいっそうすべり性を増すことができます。

硬度と耐摩耗性の関係
NEDOX(ニダックス)皮膜は、熱処理を行うことによりHv*1750以上の硬度が得られます。
この硬い皮膜にフッ素樹脂が複合されることによる、摩擦係数の低さとの相乗効果により優れた耐摩耗性を示します。

*1:マイクロビッカース硬度計による測定値。
   10以下の薄膜では表面硬度の測定ができない場合があります。

電気特性
NEDOX(ニダックス)皮膜は導通性であるため、静電気対策としても有効です。

耐候性と耐油性
NEDOX(ニダックス)皮膜はベースとなるニッケル・リン皮膜とフッ素樹脂のそれぞれの特性を生かすことにより、優れた耐候性と耐油性を有します。

非粘着性
NEDOX(ニダックス)皮膜の表面は、フッ素樹脂の効果により他の物質と粘着しにくくなりますが、実際の効果を確認する上でも、事前の試作実験をおすすめします。
とくに非粘着性を要求される場合は、NIFGRIP(ニフグリップ)処理が最適です。

高温特性
NEDOX(ニダックス)皮膜は、220℃の高温においても安定した特性を示します。

マスキング
NEDOX(ニダックス)処理は原則としてマスキングはできません。
ネジ穴・公差部などの特に寸法変化により支障をきたす場合は、寸法変化量を見込んだ前加工をお勧めします。詳細はお問い合わせください。

処理可能寸法
430(W)×1250(L)×1250(H)mm
万一、上記サイズを超える場合はお問い合わせください。

その他の処理
無電解ニッケル処理については、お問い合わせください。


NEDOX(ニダックス)処理時注意材料 熱処理温度・材質確認表

ニダックスには400℃の熱処理工程が含まれます。焼戻し温度が低い材質は、母材強度の低下及び歪みが発生する場合がありますのでご注意下さい。設計上で母材強度が必要な部品は焼戻し温度が400℃以上の材料(例:SKD11の高温焼戻し等)を選定して下さい。                                 
下記一覧は低温焼戻し材料の一例です。
【HB:ブリネル硬度,HRc:ロックウエル硬度】
名   称 要注意材料例 記 号 戻し温度℃ 母材硬度
機械構造用炭素鋼 S10C、S15C、S20C S C 150〜200 HB
120〜241
ニッケルクローム
モリブデン鋼
SNCM220、815、616 SNCM 150〜200
100〜200
HB
248〜370
クローム鋼 SCr415、22 SCr 150〜200 HB
217〜321
クロームモリブデン鋼 SCM415、418、822、420、421 SCM 150〜200 HB
235〜375
マンガン鋼
マンガンクローム鋼
SMn420、SMnC420 SMn
SMnC
150〜200 HB
201〜321
ステンレス鋼
マルテンサイト系
SUS420J2、440A、440C SUS JIS4305板材
150〜400
HB
223〜255
炭素工具鋼 全鋼種 SK1〜7 SK 150〜200 HRc
63〜56
合金工具鋼
(切削、耐衝撃工具)
SKS11、2、21、7、8、
3、31、4、41、44、93、94、95
SKS 150〜200
100〜150
HRc
61〜63
合金工具鋼
(冷間金型用工具)
SKD1、11、12(低温焼戻し) SKD 150〜200 HRc
58〜61
銅 合 金 銅合金は自然に酸化膜が形成されます。機械加工後に日数が経過した部品は酸化膜の影響により成膜不良を起こす場合があります。機械加工後に遅滞無くご発送される事を推奨致します。又、400℃の焼成工程により母材強度の低下及び歪みが発生する場合があります。
鋳 物 鋳物部品は鋳造時に発生した巣穴の周囲に無メッキ・膜はがれ・シミが発生する事があります。