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  鉄、ステンレスおよび銅合金などの
表面加工に最適!
NIFGRIP(ニフグリップ)処理とは鉄・ステンレスおよび銅合金に対して、無電解ニッケルとフッ素樹脂を処理液中で共析させ、皮膜中にフッ素樹脂を容積比に対し30%を均一に含ませ、成膜後に熱処理を行い、無電解ニッケルとフッ素樹脂を強固に密着させます。
母材との密着力に優れ、離型性・非粘着性・滑り性・耐食性に優れた高機能複合膜を得る表面処理技術です。
NIFGRIP(ニフグリップ)皮膜は、均一でつきまわり性が良いため、寸法精度が要求される部品にも対応が可能です。
このような優れた特長を持つNIFGRIP(ニフグリップ)処理は、幅広い分野に応用され、多くの製品・部品に使用されています。

NIFGRIP(ニフグリップ)処理仕様表
フッ素樹脂量(容積Vol.) 30
硬度Hv(25g) 300
水に対する接触(角度−°) 105
膜厚 5・10・15

特 長
NIFGRIP(ニフグリップ)は、離型性に富んだ表面特性があります。

適用材質
鉄・ステンレスおよび銅合金に適応可能。
ただし、熱処理工程で400℃の焼成を行うため、焼戻し温度がNIFGRIP(ニフグリップ)の熱処理温度(400℃)より低い材質や、アルミ青銅のように高い熱に弱い材質の使用には十分注意してください。

   NIFGRIP(ニフグリップ)処理時注意材料 熱処理温度・材質確認表→

膜厚
NIFGRIP(ニフグリップ)皮膜の標準膜厚は10です。通常5〜15の範囲です。
処理膜厚は、使用目的によって決定します。

寸法精度
NIFGRIP(ニフグリップ)皮膜はエッヂ部に厚く付着することがなく均一で、つきまわり性が良好なため、寸法精度が求められる部品に対しても有効です。

表面粗度
表面粗さは、NIFGRIP(ニフグリップ)処理前の素地面の加工精度が処理後もそのまま表面精度に反映されます。
処理後も平滑な表面を得る場合は、処理前の素地面の平滑仕上度を高めてから処理します。

非粘着性と離型性
NIFGRIP(ニフグリップ)皮膜は、フッ素樹脂コーティングに匹敵する非粘着性と離型性を示します。
この特性を金型に応用した場合、離型剤を廃止することも可能です。
離型剤を使用した場合は、フッ素樹脂との相乗効果により、少量でも離型効果が持続します。

摩擦係数と滑り性
フッ素樹脂は固体の中で最も低い摩擦係数を示します。
皮膜中に含有するフッ素樹脂の容積比が高いほど優れた滑り性を発揮します。
処理前に母材表面を梨地(GBB処理)にすることにより、よりいっそうすべり性が向上します。

硬度と耐摩耗性
NIFGRIP(ニフグリップ)皮膜の表面硬度は、焼成をした状態でHv300程度の硬度がでます。
特に硬度と耐摩耗性を要求される場合は、NEDOX(ニダックス)処理が最適です。

*1:マイクロビッカース硬度計による測定値。
   仕様によっては表面硬度の測定ができない場合があります。


耐食性
何層にもフッ素樹脂粒子が重なっているNIFGRIP(ニフグリップ)皮膜は、優れた耐食性を示します。
当社調べでは塩水噴霧テストの結果、100Hrでも発錆を認めません。

NIFGRIP(ニフグリップ)皮膜の耐食性

電気特性
NIFGRIP(ニフグリップ)皮膜は導通性であるため、静電気対策としても有効です。

高温特性
NIFGRIP(ニフグリップ)皮膜は、220℃の高温においても安定した特性を示します。

マスキング
NIFGRIP(ニフグリップ)処理はマスキングはできません。
ネジ穴・公差部などの特に寸法変化により支障をきたす場合は、寸法変化量を見込んだ前加工をが必要です。お問い合わせください。

処理可能寸法
420(W)×1200(L)×1000(H)mm

ニフグリップ処理時注意材料 熱処理温度・材質確認表

ニフグリップには400℃の熱処理工程が含まれます。焼戻し温度が低い材質は、母材強度の低下及び歪みが発生する場合がありますのでご注意下さい。設計上で母材強度が必要な部品は焼戻し温度が400℃以上の材料(例:SKD11の高温焼戻し等)を選定して下さい。                                 
下記一覧は低温焼戻し材料の一例です。
【HB:ブリネル硬度,HRc:ロックウエル硬度】
名   称 要注意材料例 記 号 戻し温度℃ 母材硬度
機械構造用炭素鋼 S10C、S15C、S20C S C 150〜200 HB
120〜241
ニッケルクローム
モリブデン鋼
SNCM220、815、616 SNCM 150〜200
100〜200
HB
248〜370
クローム鋼 SCr415、22 SCr 150〜200 HB
217〜321
クロームモリブデン鋼 SCM415、418、822、420、421 SCM 150〜200 HB
235〜375
マンガン鋼
マンガンクローム鋼
SMn420、SMnC420 SMn
SMnC
150〜200 HB
201〜321
ステンレス鋼
マルテンサイト系
SUS420J2、440A、440C SUS JIS4305板材
150〜400
HB
223〜255
炭素工具鋼 全鋼種 SK1〜7 SK 150〜200 HRc
63〜56
合金工具鋼
(切削、耐衝撃工具)
SKS11、2、21、7、8、
3、31、4、41、44、93、94、95
SKS 150〜200
100〜150
HRc
61〜63
合金工具鋼
(冷間金型用工具)
SKD1、11、12(低温焼戻し) SKD 150〜200 HRc
58〜61
銅 合 金 銅合金は自然に酸化膜が形成されます。機械加工後に日数が経過した部品は酸化膜の影響により成膜不良を起こす場合があります。機械加工後に遅滞無くご発送される事を推奨致します。又、400℃の焼成工程により母材強度の低下及び歪みが発生する場合があります。
鋳 物 鋳物部品は鋳造時に発生した巣穴の周囲に無メッキ・膜はがれ・シミが発生する事があります。